今日は、いつもと全然違う話題です。
ここ数日、世界柔道が始まったので毎日楽しみに見ています。
シドニー、アテネと、日本勢のメダルラッシュが続いたというのもありますが、昔に比べて柔道が面白くなったと思いませんか?
私の記憶の最初にある柔道は、ロス五輪の山下選手のあたりからなのですが(また年齢がばれますが・・・)、当時にくらべると、どの選手も技が切れるようになり、試合運びもとてもスピーディになった印象があります。また、優勢勝ちよりも一本勝ちが格段に多くなりました。消極的な選手にはどんどん指導が与えられ、ポイントがつくというルールの改正も大きい要因でしょう。
体の小さい選手が、体重だけで外国選手に押されることなく互角に戦うことができている。元々日本が主張してきた「一本を取る」「柔良く豪を制す」といった柔道本来の理論がようやく生かされるようになり、見ているほうも気持ちがいい試合が多いです。
ただ、日本勢の活躍は嬉しい反面、疑問に思うこともあります。
それは、メディアの大会の取り上げ方。
日本人選手は今、確かに強い。全ての階級に日本人選手が出場し、メダルに手が届くと言われています。
けれども、外国には、もっとたくさん「第一人者」と言われるすばらしい選手たちがいます。
彼らの活躍をまったく無視してしまっていいのだろうか。
その違和感は日に日に強くなってきています。
昨日も男女4クラスの試合が行われ、日本人選手も4人出場していました。うち、決勝進出したのは二人。
それについてはきちんと時間を取って放送していました。まあ、それは当然ですね。
でも、日本勢が決勝進出しなかった2階級については、準決勝や決勝の模様もほんのさわりだけ流して終り。
メダルを当然期待されていた某選手が一回戦、敗者復活戦ともに敗退したこともあるのでしょうが、それにしてもその扱いはどうなんだろうと・・・この選手に取って代わった、新たな勝者の活躍を見てみたい、あるいは、アテネのその他のメダリストたちの活躍も見てみたい、と思ったのは私だけでしょうか?
その点だけで言うと、先日某局で放送されていた陸上の世界選手権のほうがまだ潔いし、取り上げ方も面白く、見ている側として興味は尽きないと思いました。
ただ、陸上の場合は日本選手はまだまだ世界との差が大きく、スーパースターは海外選手中心ということが柔道とは決定的に違いますから、一概には同じとは言えないでしょう。
また、司会として「情熱だけが取り柄です!」みたいなタレントを持って来るとか、選手の個人的なプロフィール(それは本当に必要?)をしつこく流すとか、その辺は共通して感心しない点ではあります。
なんだか全体的に番組のつくりがすごく安易な感じがするんです。
まあ、ぱっと見「わかりやすい」というのはありますよね。
タレントが司会をして、雰囲気を盛り上げる。選手をアイドル・タレント扱いする。アナウンサーが「ぼーんと投げた、決まったー!」みたいな実況で盛り上げる。それはそれで、見ているほうは興奮します。日本選手だけ取り上げて「おいしいとこ取り」する作りかたなら、視聴率も取りやすいでしょう。スポンサーだってつくでしょう。
でも、その技が何という技だったとか、そこに至るまでどういう仕掛けがあって、駆け引きがあって、ということなんて、解説者がそこにいるにもかかわらず、アナウンサーは聞かないし、また、解説者もろくに説明してくれない。そういうのがわかったら、もっと面白いし、選手がただ単に勝ち負けに拘っているのでも、「メダル、メダル」って騒いでいるだけじゃないってのもわかるし、興味ももっとひかれると思うんです。マニアックにしろ、と言ってるわけじゃないんです。「マニアック」な取り上げ方というのは、知ってる人にしかわからない、噛み砕かないものです。そこはテレビなんだから、いくらでも「わかりやすく、興味を引くように」工夫できると思うのに。
はっきり言えば、実は、番組の作り手側にそれだけの情熱も思い入れもないってことを露呈しているようなもの。これ、スポーツ実況だけに限らず、いまのテレビ番組全てに言えることですよ。
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